仕事仕事仕事、鬼のように仕事。
アタシはソープの仕事をこなしているとき、「無」になれる。
本日の給料13万。

彼氏が店に来ました。
てゆっか、なんでレズビアンなアタシがこいつと付き合うようになったかというと、こいつガンなんだよね。余命…みたいな。
だから情で、「最後まで側にいてあげるよ」って彼女になってあげて、アタシは一生懸命恋人ゴッコをがんばってきた。

でも、ムリ。

彼を最後まで看取る自信もなく
彼を本当に愛しているわけでもなく
彼よりも仕事と女が優先。
↑こんな状態で、失礼でしょ?
むこうは本気なのに。むこうは真剣にアタシを愛して尽くしているのに、、、
でも遅かれ早かれ、いずれは迎えなきゃならない結末だったんですよ。ちょっと突発的すぎましたが。

今日は店に来て、「最後に会いたい」って来て
もちろんプレイなんてないですが、静かで哀しい話し合い

今生の別れです。

ごめんね、ごめんね、、、あたしはそれしか言えなかった。

ありがとう、ありがとう、彼はそれしか言わなかった。

ソープの狭いベッドの上で抱き合って泣きまくった。

もう会えないから。
2年近く当たり前のようにそばにいたのに、今日で最後。

ああ、なんてワガママなあたし、こんないい男をどれだけ振り回しただろう。
客にブランドもの買わすのとは格が違う。
ありえないほど愛されていた。

「俺ミサヲの夢が叶うように祈りながら死ぬから」

って…

さようなら。最後の彼氏。まさし。
恋愛ではないけど、本当に愛してました。
兄のような父のような大きい存在でした。

誕生日にもらった指輪は一生つけてるからね。

鬼のように仕事して、札束を握って、ダーリンのもとへ。
全部静かに聞いて理解して、ただ抱きしめてくれた。

あたしはもっともっと強くなる。
そしてこの人と共に生きて行く。

でも涙が止まらない。

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